ドイツで生まれたボードゲーム『カタン』
でも、点字対応しておらず、視覚障がい者が遊びづらい…
そこで、点字をつけ、バリアフリー化!
作業はちょっと大変だけど、一度付けてしまえばいつでも遊べて便利でした♪
ただし、遊んでみてわかった課題も・・・。
カタンとは?点字付きのものはある?
カタンとは正式には「カタンの開拓者たち」といって、モノポリー同様に世界で愛されるボードゲームです。
「カタン島」という無人島が舞台になっており「資源」を手に入れては開拓していき最初に10ポイントを獲得したプレイヤーが勝者になります。
トランプやUNO、花札など点字付きのゲームは販売されていますがカタンの点字付きのものは販売されていないようです。
んー、残念だけどやっぱりまだまだ点字付きのゲームは少ないね。
もっと販売されると嬉しいな。
同じく、もともと点字がついていなかったモノポリーに点字をつけたところ、全員で楽しむことができたので、カタンでも同様に点字をつけてみることにしました!
モノポリーで遊んだ記事はこちらです。
今回私たちが遊んだカタンはこちらです。
様々なタイプのカタンがありますが私たちは最もスタンダードなカタンを選択しました。
また、視覚障がい者でも遊べるゲームは、日本点字図書館「わくわく用具ショップ」にて販売しているようなので、チェックしてみてください!▼▼
点字付きカタンを作ろう!
点字をつけるカードの選定
カタンは数種類のカードを使用しますが、私たちは個々が手持ちとして使うカードとフィールドボードに点字をつけることにしました。
<点字をつけたカード>
・資源カード
・発展カード
・ボーナスカード
・フィールド(海と大地タイル)
・各種説明用カード ※手元用で1枚だけ作成(建設コスト表や発展カードの説明など)
カタンのカードは1枚1枚のカードがしっかりしているので点字シールは貼りやすかったです。
点字を読めるのはよーすけだけなので、各種カードごとにまとめてシールを貼っていきました。
それぞれ、貼る場所を統一すると読みやすくなりますよ!
点字シールの貼り付け作業
カードを選定したら実際に点字をつけていきます。
今回は、点字用の専用PCと印刷機を使用して、点字シールを作成していきました!
〜点字シール作成〜
①点字にするワードを読み上げてもらい、点字用PCにて点字を打つ
②必要枚数分を、点字用印刷機で専用シートに印刷
③印刷した点字シールを読みとり、該当のカードへ貼りつける
作業自体は全部で1時間30分〜2時間くらいでした。
みんなでわいわいやりながらだとすぐでしたよ♪
点字カタン、いざ実践!
カタンの特徴としては毎ゲームごと、フィールドの配置が異なるというところです。
組み合わせ次第ではなんと2兆9000億通り以上だそうです。
点字を貼ったことで、ゲーム自体は問題なくでき、楽しむことができましたが、ここで大きな問題が・・・。
カタンは「開拓地」や「街道」という自身のエリアを増やしていくゲームなのですが、フィールド全体を把握できていないと戦略が練りづらいということです。
点字を貼ればみんなで楽しめたけど、確かに全体をが見えてないとどうやって開拓していくかが決めづらいね・・・。
みんな、点字貼り作業もありがとう!
そうなんだ、特に他の人の番の時にどうようにゲームが動いているのかがわからなくなるんだ・・・。
ゲーム自体が面白いことがわかったのですが、見えている人と同じように全体を把握することが点字だけでは難しいようです。
もし、カタンを視覚障害の方も含めて楽しめる方法をご存知の方がいればぜひ教えてください!
まとめ=点字だけでは全体像が掴みづらいので良い楽しみ方を募集!
カタンはモノポリーと違い、フィールドの変更があるため、全体像がわかりづらいという結果になりました。
ただし、点字をつけることでゲームを一緒にやること自体はできたので、あとは工夫しだいだと思っています!
もし視覚障害者の方も楽しめるカタンの楽しみ方があれば、ぜひ教えてくださいね!